橋梁やトンネル、高速道路などの道路構造物は、形も大きさも設置された環境もさまざまです。点検は、目的や状況に応じて適切な時期に実施することが必要となります。大きく分けて以下の3種類があります。
①日常点検 ②定期点検 ③臨時点検

日常点検:徒歩による点検

安全かつ円滑な交通の確保と第三者被害の防止を目的とし、日常的に実施する点検業務です。高架下や高速道路上を点検員が歩いて確認するほか、水上の構造物には船舶を利用します。また、河川や交差点、自動車専用道路など、人が直接立ち入ることが困難な箇所については、ビデオカメラを搭載した専用車両を走行させて映像による点検を行うなど、現場の状況に応じた柔軟な手法で日々の安全を監視しています。

  • 作業風景

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定期点検:点検用車両による点検

構造物に発生している全ての損傷等を発見し、その進行状況を把握・確認することを目的として実施する点検です。対象物に近づいて確認する「近接点検」を基本とするため、作業床高12〜27mの高所作業車をはじめ、各種ブリッジチェッカー車(BT100・110・200・400)やトンネル点検車などの専用車両を現場に合わせて適切に使用し、精度の高い点検を実施します。

  • 車両による点検

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定期点検:足場を利用した点検

橋梁の塗装塗り替え時期は、一般環境の鋼橋でおおむね20~30年ごとが目安とされます。このサイクルで設置される塗装工事用の足場や裏面足場、あるいは維持管理用の恒久足場などを利用して、構造物のすぐそばまで接近して点検します。足場上から直接構造物に触れられる距離で近接点検を行うことで、遠望では見落としがちな微細な変状も確実に捉えます。

  • 足場を利用した点検

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定期点検:内部詳細点検

外観からは状態が把握できない箱桁内部や鋼製橋脚の内部に進入して行う、より専門的で詳細な点検業務です。閉鎖空間での作業となるため、安全を十分に確保した上で近接して点検を行います。特に損傷が集中しやすい鋼材の溶接線については、クラック(ひび割れ)が発生していないかを念入りに確認し、目視だけでは判断が難しい微細なキズも磁粉探傷検査を用いて確実に検出します。

  • 作業風景

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臨時点検:地震時・強風時・積雪時

日常的・定期的な点検とは異なり、自然災害や突発的な事象が発生した際に緊急で実施する重要な点検業務です。大地震が発生した際や、台風などの暴風雨時、または構造物への事故発生時などにおいて、臨時に現場へ赴き点検を実施します。構造物に深刻なダメージや危険な箇所がないかを迅速かつ的確に確認し、インフラの安全確保や被害の拡大防止につなげるための緊急調査を担います。

報告書作成

現場での点検作業を終えた後、得られた調査結果を正確に記録し、管理・提出するための重要なデスクワーク業務です。各現場での点検実施状況をはじめ、発見された具体的な損傷箇所やその状況、損傷ランク、現場で行った応急対応の結果などを指定の様式に沿って詳細にまとめます。作成したデータは報告書としてまとめるだけでなく、データベースに登録することで今後の維持管理に活用します。

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